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五月山の麓にある体験工房で、はた織り体験をしてきた/築100年の古民家での手織り体験はココロ豊かになる伝統文化とアートの体験だった。美術展に入賞するほどの美しい作品を織る16歳の娘さんと母の工房では販売と子どもの体験教室もあります。

Yoko @いけほです。 朝晩涼しい風が吹くようになって口角上がりますねー。

五月山の麓の古民家に本格的な機織り工房があると聞き、早速お邪魔して体験もしてまいりました。

地図だとこちらです。

阪急池田駅の1階、2番のりばから乗ります。本数が少ないので事前に時刻表を確認した方がいいですね。

木部にて下車。混んでなければ10分ほどで到着です。

進行方向とは逆に30メートルくらい戻ります。

横断歩道を2回、渡ります。

そのまままっすぐ進みましょう。

木部(紀部)神宮の鳥居をくぐります。

赤い鳥居と大きな欅(けやき)が目に入ります。あまりに立派な欅なのでしばらく見とれてしまいました。

欅の左側をまっすぐ進みます。

矢印のところを左に曲がり、

そのまま緩やかな坂を少し下ると

目の前に現れた古民家、田舎の懐かしい風景がそのまま現れた空間です。

うえんそら工房さん、本日お邪魔する機織りの工房です。

お母様と娘さん、二人でされています。

玄関前にメダカ。

トイレは別棟、壁の様子といい昭和の田舎感満載ですが、トイレは洋式、水洗です。

母屋の障子貼りの表玄関からお邪魔しますね。

後ろに視線を感じると思ったら、可愛いお出迎えがありました。

お邪魔しますね。

表玄関の障子を開けると土間、そして母屋への上り口になりますが、この硝子戸は現在では入手不可能ではないでしょうか。

母屋に入るとまず目に飛び込む機織り機、圧倒されます。国産の機械です。

上記の機織り機はあいさん(お母様)レイさん(娘さん)のお仕事用の機織り機なので、体験で使うのはこちらの卓上機織り機になります。

このようなランチョンマットに今日は挑戦します。できるのだろうか(家にミシンすらない超ド級に不器用なYoko @いけほ)。

これ、本当に織れるのだろうか(しかも2時間以内)。。。

たくさんある糸の中から気に入った色を2本、選びます。

ビビっていても仕方ないので、まず糸選びから。「青系がいいです!」と言うとこちらを選んでくださいました。深い海のようなブルーとエメラルドグリーンがかった青い糸。大好きな色です。

こちら、清水あいさんです。

ご自身が化学物質のアレルギーをお持ちなので、自然豊かなこの場所に工房を構えたそうです。

糸を板杼(いたひ)にかけていきます。

上はシャトルと言って、やはり機織り機のヨコ糸を通すための道具ですが中に糸を巻くボビンが付いています。

卓上機織り機で使うのは下の板杼です。

縦糸はすでにセットしてくださっています。このタテ糸を張るのも慣れてくると1時間ほどでできるとのことですが、なかなか手練が必要に見えます。

タテ糸の張り具合はこのダイヤルで調整します。

さて、始めます! 

両手で持っている綜絖(そうこう)を上下しながらヨコ糸を通していきます。

ヨコ糸を1回通すたびに綜絖を上下します。そうすることで縦糸、横糸が交差して織り上がっていきます。

横糸が短くなってきたらこのように継ぎ足して・・・

時間はかかるけれど、自分のしたことの結果が目に見えて現れてくるのでヤル気が途切れません。

ひたすら手を動かして(口も動いていたけれど)、集中する時間、大事ですねー。

見守ってくれる「さくら」さん。ここには保護猫さんたちもたくさんいました。皆、お利口です。

ひたすら手を動かすこと2時間弱。。。途中、目を飛ばして戻ったりもしたのでまあまあ時間がかかっています。慣れてくるとシャッシャッとできるのでしょうねー。

ヨコ糸を通して引っ張る時のチカラが均一でないので、こんなふうに撓んでます。が、初めてにしては上出来です! と褒め上手な先生。

仕上げは先生がしてくださいます。

その間に工房内をうろうろさせていただくことに。

こちらは娘のレイさん(16歳)の作業中の機織り機。

新潟の十日町から譲り受けた100年越えの機織り機です。

新潟県十日町市と言えば、機織りが伝統産業としても有名なところです。

こちらの和機のタテ糸は1,000本以上。布を織るので糸も細いですね。

昔の機織り機は金釘を使わず、木の楔をほぞに打ち込み、組み立てるのでバラすこともできるそうです。

織られてきた布たち。

織られた布で作った着物。素敵です。

あいさんは、先日開催された池田市美術展で市長賞を受賞しました。こちらがその作品です。

実際に拝見しましたが、布の色が光の当たり具合で変化するとても印象的な作品でした。

こちらは同じく出展されたレイさんの作品。こちらも見事な作品です。

こちらは工房での制作途中の布ですが、どうやって織るんだろ。。。としか考えられないYoko @いけほの頭。

このように設計図? を起こすのですね。でもこれを見ても「?」です。

こちら、池田市民なら何か分かりますよね! 

池田市のホームページより。

https://www.city.ikeda.osaka.jp/result.html?q=%E6%B1%A0%E7%94%B0%E5%B8%82%E3%80%80%E5%B8%82%E7%AB%A0

こちらは綺麗な光沢を見せる絹糸でありますが、

このように非常に細い糸を何本も撚(よ)ります。

1本1本はこのように透けるくらい細い糸です。

織物も向こうが透けるほど。そして陽の当たり具合で色の変化も楽しめます。

この絹糸を一生懸命作っている蚕たち。国産の桑の葉を食べる日本蚕です。

こちらは洋機。

卓上の織り機を一通り使いこなすようになると、こちらが良いようです。手織り機より大きなサイズの布が織れます。

アメリカのニューハンプシャー州にある紡績会社の機織り機ですね。

室内を物色している間に着々と仕上げてくださっています。

おお! めっちゃいい感じに仕上げてくださいました。

汚れたら手洗いOK。 早速使おう♪

こちらでは子どもの体験教室もあります。

「衣食住の『衣』は、安く手軽に済ませても他の2つよりも実害を感じることが少ないのでファストファッションに走りがちだけど自然の素材で手作りしていく大切さも知ってもらえたら」というあいさんの言葉が印象的でした。

工房の詳細はこちらをご覧ください。

https://www.instagram.com/spiritus.tex.studio

工房に来られる際は要予約、見学のみはお断りされています。

この記事の執筆者

YOKO@いけほ

「生まれも育ちも池田市。
酒と珈琲を愛して、するのはバレーボール、観るのはアメフト。遠くも近くも旅に出るのが大好きで総合旅行業務取扱管理資格を持つ、時々和漢薬膳師。
世界中から池田に来て楽しんでもらえるツアーをやりたい。虹が出ると興奮するので雨上がりは要注意」

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