高さ4メートル、重さ約100キロの火が燃えさかる大松明が町を練り歩く、奇祭とも言える「がんがら火祭り」。
がんがら火祭りの歴史、詳細についてはこちらを是非、お読みください。
http://lib-ikedacity.jp/kyodo/kyodo_bunken/gangarabi/index.html
2019年8月24日撮影
「人」の形に組んだ大松明を支える人、火の粉を払う人、半鐘を鳴らす人、御幣持ち…と持ち手は一組の大松明に約20人、総勢100人余りの力で支えられています。
この大松明の燃え殻を持ち帰ると「火事にならない」、「家内安全」などのいわれがあって、大松明巡行に後を付いて行く人が毎年たくさんおられます。ただし燃え殻と言ってもさっきまでゴウゴウと燃えていたわけで、火傷には注意ですね。
このよう池田の風物詩でもある『がんがら火祭り』ですが、昨年も今年も残念ながらコロナ禍のため、大松明巡行は中止です・・・。
が! このようなビラを見つけました。
小松明と提灯行列、お札と御幣の拝受はされるとのこと。でも沿道での観覧は自粛してほしい、と。
ビラを貼っておられる「がんがら火保存会」会長の谷澤貞義さんにお話伺うことができました。
「止めるのは簡単です。 昨年は大一文字も点火しませんでしたから。でもお札を毎年、待って下さる方の思いは止めたくないし。地域に文化として伝わっているものですしね。ご神火を届ける行事として続けなあかんかと。松明を作る作業への思いもあるし、来年は無事にがんがらができることを願っています」
穏やかにお話くださる谷澤さんですが、12年、保存会の代表を務めておられるだけあって「火を絶やしてはならない」という願いと、ほぼ1年かかる大松明作りへの思いは、初対面の私にも静かに強く響きました。
神事としてしめやかに、安全に執り行われることと、来年からは又いつもの『がんがら火祭り』が開催されることを私も心より願います。