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「子ども株式会社ジュニエコ2022 in 池田」にお邪魔してきた!/ 池田市内の小学校5・6年生が模擬株式会社を作って商売体験をしたんだって / 池田商工会議所青年部が主催の活動みたい

こんにちは、純子@いけほです。突然ですがみなさん「ジュニエコ」ってご存知でしょうか?
なにか新しくブームになりそうな海外のお菓子?いえいえ小学校5・6年生の子どもたちが、模擬株式会社を作って商売体験をする活動だそうなのです。

「子ども株式会社ジュニエコ2022 in 池田」フライヤーより

「ジュニエコ」のプログラムは全4回。こちらは第1回の様子です。株式会社とはなにか、なぜ会社が必要なのか、どのような目的で行っているのかというお話を聞いたり…

ドリームプラン(事業計画書)を作って、役職も決めます。

それぞれの株式会社には大人の「サポーター」がつきます。子どもたちの自発的なアウトプットが大切な活動なので、「教える」のではなく「見守り」が役割なのだそうです。

これからいっしょに商売をしていく仲間たち。お互いに自己紹介です。
このジュニエコはとても人気で応募者が多く、抽選で参加チームを決めたそうです。

第2回は「いけだいらっしゃいフェスティバル」の出店に向けての話し合いです。食品を販売する会社には説明会がありました。安全のため、販売できる食品や使える調理器具などの決まりがある中で、どのような商売をするのかを考えます。

質問の時間でしょうか。人の疑問や質問も自分のものにする、そんな雰囲気が見て取れます。

商売を始めるためには銀行でお金を借りなくてはいけません。銀行との面談の様子です。

事業計画を説明し、借りたお金が返せることや利益を生むことができることを伝え、理解してもらう必要があります。ボードを使ってのプレゼンテーション。

こんなにたくさんの面接官が!あとからうかがったお話だと、この部分がいちばんむずかしかったのではないかと多くのサポーターさんがおっしゃっていました。なんどか練り直した会社もあったとか。

3回目のセミナーです。ついに出店の日をむかえました。かわいらしいひよこちゃんたち!メニューや説明書きがとってもていねい。

「のみものは’キンキン’」言葉の選び方にセンスが光ってる!

これはめずらしい、体験型の屋台!飲食店が多い中、目立ちますね。目の付けどころがいい!

つい「なんだろう、二度おいしいって?」と近寄って見てみたくなる….うまいですね。

腹がへっては….でしょうか、腹ごしらえもばっちり!余裕が見られます。

同じスーパーボールすくいをしている他の出店を見て、値段設定をしたのだとか。なるほど、同業者のリサーチ、大事です。

見てください、この盛況ぶり!

日が暮れても片付けまでしっかり終えました。暑い中一日おつかれ様でした。

私がお邪魔したのは第4回のまとめセミナーです。池田商工会議所は市役所のお隣りにあります。

実は建物の中に入るのははじめて!きれいなところだなあ….

ざわざわざわっ….活気がありますね。今日は決算報告の日。先日の出店で得た利益から、まず借りたお金を株主(保護者の方々)と銀行(池田市商工会議所青年部)に返します。

なんだかとってもむずかしそう….でもこのように「ここまでいいかな?できたかな?」と確認しながら作業を進めていくので安心ですね。

そして利益の10%は納税(今回は寄付)をします。私、小学生のころにこんなたくさんのお金を扱ったことないです!

どこからか「お金あえへーん!」と聞こえてきます。封筒のはしっこにはさまったりしてないかな?

お金を数える人、計算する人、それを書き留める人….でしょうか。役割分担がよくできていますね。

借りたお金、使ったお金、もうけたお金….ていねいに管理してきた様子がよく分かります。

皆さんが帳簿をしめている間に、池田市商工会議所青年部ジュニエコ実行委員会 副実行委員長の南さんにお話をうかがいました。

「ジュニエコってね、利益が出ると子どもたちのものになるんですよ。」

「えっ!?この本当のお金がですか?」

「はい、ですのでみんな真剣です。当日の出店は本当に暑い日だったんですけど、ノンストップで焼き鳥を焼いている子たちもいて….こちらが心配になるくらい。」
「あとね、参加者の子同士の家が遠くてなかなか話し合いができない時には、ZOOMを使ったりもしたみたいです。」

池田市商工会議所青年部ジュニエコ実行委員会 副実行委員長の南さん
子どもたちのエピソードをとても楽しそうに話して下さいました。

税務署で納税をしているところです。普段買いものをした時に税金を払ってはいるのですが、このように税金「だけ」を支払うという経験はなかなかできないもの。

皆さん、税金を支払ってどう思ったかな?利益からずいぶん減っちゃいますもんね…。

株主(保護者の方々)に返金されるお金。

このあとの納税式(寄付)のために、瀧澤市長がいらっしゃいました。どんなお話をなさっているのでしょう、楽しそう!

それぞれの会社の社長さんが勢揃い!これから代表の社長さんが、市長さんに納税分のお金を寄付金として渡します。私、こんなにたくさんの社長さんにいっぺんにお会いしたことありません….

子ども株式会社の皆さん、寄付をありがとうございます。池田市民として感謝の気持ちでいっぱいです。

さてこのあとは表彰式。サポーターの方が全4回の活動を通しての評価をします。

準グランプリの「株式会社 いししょうなかま」。綿菓子のお店を出した会社です。思ったように数が作れなかった、イライラしたこともあったと言っていましたね。そして綿菓子に色をつけたり、持ち帰り用はカップに入れるという工夫をしたという話もありました。

そしてもうひとつの準グランプリ「株式会社 MNM」の皆さん。意見がぶつかることもあったけれど、それでより良い意見になっていったという話が印象的でした。

栄えあるグランプリは「株式会社 IKEGO」!宣伝や置きチラシをお願いしに行った先で断られたこともあったそうです。そこで立ち止まって考えたり、違う方法を試したりしたのでしょうね。

ジュニエコ実行委員長の北田さんから、参加者の子どもたちに向けて

「株式会社を作って商売をする喜び、むずかしさ、くやしさなどあったと思いますが、これから生きてくる経験です。もしこの先壁にぶつかることがあったら、このジュニエコのことを思い出して欲しいと思います。」

というメッセージがありました。

閉会後、北田さんにお話をうかがいました。

「今回のジュニエコの活動を通して、いちばん印象に残ったことはなんですか?」

「ひっこみじあんな子が出店で大声で呼び込みをしていたり、まとめ買いやリピーター割引を考えたり….そうそう、これは実際売ったかは分からないんですけど、焼き鳥を売っていた子たちが鳥肉を切らしてしまったんだけど、タレとトッピングだけは残ってるからそれだけ売っていいですか?って聞いてきたり。いろいろなことがありました。」

先ほどお話をうかがった南さんもそうなんですけども、北田さんも子どもたちに感心したり驚かされたり、それをすごく楽しんでいるようにお見受けしました。

池田市商工会議所青年部ジュニエコ実行委員会 実行委員長の北田さん

もうけは多かった?それとも思っていたよりも少なかったかな?
皆さんはもうけはもちろんのこと、お金では買えない貴重な体験をすることができましたね。

ジュニエコ実行委員会 委員長の北田さん、副委員長の南さんそしてお話をうかがったサポーターの皆さん、お忙しいところお時間を頂きまして本当にありがとうございました。
また、子育て中の親としてこのようなためになるイベントを催して下さり、たいへんありがたく思います。

* 子ども株式会社ジュニエコ2022 in 池田 第1回〜第3回の写真は池田商工会議所青年部Facebookよりお借りしました。

この記事の執筆者

純子@いけほ

池田大好き!けれどもまたまだ池田ビギナーの純子です。
読者の皆さん、いっしょに、たくさんな「おいしい!」「あれ、ずっと気になっててん!」「行ってみたい!」を探しに行きましょう、よろしくお願いいたします!

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